タートルロックの小言-その12

これは随分前の出来事ですが、“鍵が無いから開けてほしい!“と開錠の依頼がありました。
詳細をお聞きしようとしたところ、この携帯は借りてるだけだから長話はできないと言われ、取り敢えず訪問することにしました。
到着すると、マンションの前にだれもいません。
入電時の電話番号に電話しても応答なし。
しばらく待っていると、“鍵屋さんですか?”と聞いてくる人が。どうやらこの方がご依頼者のようでした。ただ、その恰好をみてびっくり。なんと部屋着でサンダル。
おまけに少し酔ってる。行きつけの居酒屋でツケで飲んでいたそうです。
“なんだこれ?”と思っていると、“この自動ドアのオートロックを開けてくれれば、家の玄関は鍵がかかっていないので大丈夫です。”と言ってきました。
そうなんです。お客様が開けてほしい所はマンションのエントランスだったんです。
電話の時にそう言ってほしかったですね~。
オートロック・裏口扉・ごみ置き場の扉などなどの共有部分はお客様一人の物ではないので、鍵屋は開けることはできません。
共有部分の作業は管理会社の許可が必要になります。
大体、オートロックの前で待っていれば、同じマンションの居住者がいつか出入りするはずです。この時も、ご依頼者と話をしているとサラリーマンが帰宅してきて、あっさり建物内に入れました。
入電時にちゃんと質問しなかった当方にも落ち度はありますが、この時はあまり気持ちの良いものではありませんでした。

 

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